肺がどこにあるかを知れば、あなたの声は確実に人の記憶に残る! - 肺がどこにあるか、ホントに知ってますか???

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

お仕事上、声を出すことがある人の中には肺のことをあまり知らない人が多いようです。

「お仕事上、声を出すことがある人」と聞いて私は関係ないやと思っていませんか?

この世の中には、お仕事上、声を出さない人はいません。仕事をする上ではほぼすべての人が声を使います。

メーカーや保険の営業職、レストランや美容師のようなサービス業、セミナー講師やインストラクターまで、声を使わずに仕事をしている人はほぼいません。

私のレッスンに来てくださる社会人の方も「肺のことなんて今まで考えたことがないです!」という人が多いんですよね。

っていうか、肺のことを誤解している人がマジで多いんです!

もしあなたがお仕事や趣味で次のどれかをしているのなら、今回の記事はとても役に立つはずです。
・営業職の人
・インストラクターをしている人
・歌を歌うのが好きな人
・プレゼンする人
・セミナーをする人
・通訳をしている人
・演技をする人
・朗読する人

このほかにもお仕事や趣味で声を使う人は多いはず。今回の記事を読めばほぼ確実にあなたの声は変わります

そして声が変わることで色々なベネフィットが手に入ります

声が変わるとね、相手が受け取る印象が変わるわけです。これはただの結果なんですが、その結果があなたにベネフィットをもたらします。

いくつか紹介しておくと・・・

・上司や部下に気に入られる
・モテる
・クライアントに気に入られて受注に繋がる
・表現が上手くなる
・人付き合いが好きになる

などなど。

これ以外にもさまざまなベネフィットがあるのですが、挙げればキリがないのでこれくらいにしておきますね。

では、あなたがベネフィットを手に入れるための手順をご紹介します。

多くの人が誤解していること

まず始めに、多くの人が肺について誤解をしています。肺についてというか、呼吸について誤解していると言った方が良いかもしれません。

その最たる例が腹式呼吸ですよね。よく「お腹に空気を入れる」というほぼ不可能なことを一生懸命しようとして、無駄な努力をした結果、声を出しにくくしている人が多いです。

私がなぜ腹式呼吸をそんな風に考えているか、また呼吸についての誤解をなくしたい方は次の記事を読んでください。

まだ「腹式呼吸」って検索してるの? - 発声時に特別な呼吸があると信じている人へ

そして肺の位置についても誤解している人が多いんですね。

あなたが誤解しているかどうかを確かめるために、ひとつ質問をしますね。

肺の一番上はどこにあるでしょうか???

また肺の一番下はどこにあるでしょうか???

あなたが肺の一番上と一番下だと思うところを自分のカラダで指さしてみてください。

では答え合わせも兼ねて、図で確認しておきましょう。

この図とあなたが指さした場所を比べてみてみましょう。

肺の一番上はだいたい鎖骨の高さくらいまであります

一番下は胸骨と呼ばれる骨の一番下あたりです。このあたりは7番目や8番目の肋骨の高さくらいですかね。

どうですか?あなたが指さしていた場所と同じでしたか???

もし指さしていた場所が違ったアナタ!おめでとうございます!!

ひとつ誤解がなくなりましたね。

そしてもう一つ大きな誤解をなくしておきましょう。

肺の動きについての誤解

ときどき、肺の動きを意識しながら声を出している人とレッスンをすることがあります。

声を出すには肺から息を送り出すことが必要なので、肺の動きを意識するのはとってもいいことなのですが、ここにも誤解が潜んでいます。

自分の意思で肺を大きくしたり小さくしたりできると思っている人がいるのです。

残念ながら、それは誤解なんです。

たしかに肺そのものは大きくなったり小さくなったりしますが、肺が自分自身で大きさをコントロールしているわけではありません。もちろん筋肉などが肺の動きを操っているわけでもありません。

にもかかわらず、多くの人は肺を膨らませたり、しぼませたりして声を出そうとしています。

こんなことをするとね、逆効果なんです。

なぜかというと、押してもゼッタイに動かないスカイツリーを、一生懸命素手で押しているようなもんだから。それでもスカイツリーは動かせると信じている人は一生押し続けていてくださいw

もしあなたが肺を直接大きくしたり小さくしたりできると思い込んでいるなら、この機会にそんな大きな誤解をなくしておきましょう。

肺はカラダのある部分が動くことで受動的に大きくなったり小さくなっているのです。

そのある部分とは・・・

横隔膜と肋骨です。

いいかげん腹式呼吸なんてやめたら?

横隔膜の話が出てくると「あ、腹式呼吸ですね!」と待ってましたと言わんばかりに熱く語ってくれる方がいるのですが・・・私は「ふーん、そうなんですね」とただ聞いています。

で、一言。

「その呼吸法よりもっといい呼吸、知りたくないですか?」

そうすると多くの方はこうお返事します。

「知りたいです!!」

あなたもそう思いませんか?

知りたい方のために、腹式呼吸よりも優れた呼吸をお教えしますね。

その呼吸とは・・・

ただの呼吸です。

とくに何もしなくていい、ただの呼吸です。

まだ「腹式呼吸」って検索してるの? – 発声時に特別な呼吸があると信じている人へ】を読んでくださった方は「あーあのことね」と思うかも知れませんね。

私たちはいくつもの呼吸法を持っているわけではありません。ただ呼吸についてはただ1つの方法をだけを持っています。というか、それが呼吸のメカニズムです。それ以外の方法で呼吸をしている人がいるならぜひ教えて欲しいです。

私たちがしている呼吸というのはね、ただこれが起きているだけ。

横隔膜と肋骨が動く
胸腔内の圧力の変化が起きる
圧力の変化に応じて、次のどちらかが起こる
・肺からカラダの外に息が出て行く(呼気)
・カラダの外から肺に空気が入って来る(吸気)

これ以外の方法で呼吸をしている人、いますか?

たったこれだけのことなのに、腹式呼吸とか胸式呼吸とかあたかも大袈裟に名前をつけているだけです。私に言わせれば、横隔膜だけを使うのが腹式呼吸、肋骨を動かすために肋間筋だけを使うのが胸式呼吸です。腹式呼吸とか胸式呼吸とか言う言葉を使っている人と話しているとそんな印象を受けます。

でもね、肺にたくさん空気を取り込むためには両方が同時に起こった方が良いと思いませんか?

その方が使用済みの二酸化炭素をたくさん吐き出せるし、新鮮な酸素をたくさん取り入れることができるワケです。

両方が同時に起こるとね、この記事の初めの方で肺の大きさを図で見ていただきましたけど、あれだけの大きさを持っている肺をフル活用できるんです。横隔膜と肋骨を動かすことでね。

多くの人はどちらかだけしか意識していません。というか、片方を止めるように指導されます

腹式呼吸の指導者は「肩や胸を動かすな!」って言いますし、胸式呼吸の指導者は「お腹は使わずに胸を動かして!」って言います。

それ、せっかくの肺を活用してませんよ???

もったいないオバケが出てくるって!

試しに、次の3パターンの方法で声を出してみてください。

A.胸式呼吸をつかって声を出す
B.腹式呼吸をつかって声を出す
C.ただの呼吸をつかって声を出す

大声を出したり、遠くにいる人に話しかけるように声を出すとその違いは歴然です。

私のレッスンにもね、たまーにお見えになるんです。腹式呼吸を崇拝して止まない熱烈な信者の方が。でもそんな方にこの3つの方法で声を出していただくと驚きながらこう言います。

Cが一番大きな声でるし、ラクに声出せます。どうしてですか???

それはね、あなたが声を出すために使えるリソース今までは使ってなかっただけです。

いや、あなたは肺が大きくなろうとしているのを邪魔していたんだけど、私はそれを邪魔しないようにしただけ、と言った方が正しいですね。

あなたも、ご自分の肺が大きくなろうとしているのを邪魔していませんか?

リソースを最大限に使って声を出す

さて、あなたが自分の肺が大きくなろうとしているのを邪魔していることがわかったなら、あなたが持っているリソースを最大限に活かして呼吸をしましょう。

まず横隔膜について、改めて位置を確認しておきましょう。

先ほどとは別の図を載せますね。

この黄色で囲んだ所にある筋肉が横隔膜ですね。

ドームの屋根みたいになっているのですが、思ったより肋骨の内側の空間に食い込んでいますよね。

そして横隔膜は肋骨の下側の骨(この写真だと上から10番目の肋骨)の内側をぐるりと一周しています。この筋肉が収縮すると、てっぺんの屋根の部分が骨盤の方に向かって降りてくるような動きをします。

これと同時に肋間筋が収縮することで、肋骨が上向きに少し動きます。呼吸をするときに肋骨が全く動かないと思っている人がいるようですが、肋骨は脊椎と関節を構成していて、そこを支点に動くことができるのです。

このように横隔膜と肋間筋が収縮することによって、肋骨の内側である胸腔内の容積が増えます。そうすると体外との圧力差が生じ、肺に空気が流れ込んでくるわけです。

これが呼吸です。

だから、声を出すときには腹式呼吸や胸式呼吸なんて言うのはどうでも良くって私たちのカラダに本来備わっているはずの呼吸に従うだけで十分なんです。

それが人間というカラダが持っているリソースを最大限に活かして声を出すということです。

まとめ

では、今回のまとめです。

今回のまとめ
  • 多くの人は肺について誤解している
  • 肺のてっぺんは鎖骨の上くらい、下は第7肋骨くらいまである
  • 肺は自分では膨らんだりしぼんだりしない
  • 腹式呼吸とか胸式呼吸とか、正直どうでもいい
  • 私たち人間のカラダに備わっている本来の呼吸をするだけで、声は良くなる!

このお話をレッスンですると、衝撃を受ける方が多いです。

だって、多くの人は「腹式呼吸!腹式呼吸!」と教わってきているから。

でもその思い込みをひとたび手放してみると、本人も喜ぶくらい声に変化が現れます。

そうやって楽しみながら学べる環境ってとても貴重だと思うんですけどなかなかそれに賛成しない指導者が多いんですよね。

あなたはどんな環境で学びたいですか?

今日お伝えしたことは声を出すためのメカニズムのほんの一部です。

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ちなみに、肺についてもう少し詳しい知識が欲しい方はコチラがおすすめです。

呼吸と肺の関係 - あなたが知らない声と呼吸とカラダの関係 その3

今回の内容に興味を持ったあなたにオススメの記事

今回の内容に関連する情報やアイディア、役に立つことがもっと欲しい方は、先ほども紹介したこちらの記事を読んでみてください。

まだ「腹式呼吸」って検索してるの? - 発声時に特別な呼吸があると信じている人へ

特に、声でパフォーマンスをしている人や、声がビジネスに直結する人は読んでおくだけで成果に繋がるはずです。

だって、この世界で生活している私たちは、声でコミュニケーションをとっていますから、声が生存を分けるキーでもあります。

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